免許証自主返納事件。
ざっと ざざ~っと書くつもりでしたが
このことを思い出した途端!
書かずにいられないくらい鮮明に思い出して
忘れんやろうけど 忘れる前に やっぱり書こう!と思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
忘れんやろうけど 忘れる前に やっぱり書こう!と思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これは 私の人生において 忘れられないくらいショック受けた出来事です。
えっと まずはどこからどう書こうか・・・
私の母は 79歳で運転免許の更新に合格したばかりでした。
高齢者のドライバーの事故が多い今
「よかったね~~ おめでと~~~」 とは心から言えず
かと言って 車無しでは不便な場所に住んでるから
「これからは 実家周辺だけ 安全運転でお願いね~~」 と話してた矢先に
突然 倒れた母。。。
倒れる前日の午前中は お友達乗せてドライブして その夕方 私と会って
駅まで送ってくれて 颯爽とひとりで運転して ちゃんと家まで帰り着いて・・・
本当に 母は守られてるな~~と。
事故にならず 人を巻き込むことなく 本当によかった! と 今は思います。
可哀そうだけど 入院中に免許更新の手続き期限が切れて・・・
先生からも
「 残念だけど また再発の恐れもありますから車の運転は 諦めましょうね。」 と言われて
50年近く 無事故無違反で運転するのが当たり前だった母は
涙こらえて
「私は入院中でできんから・・・代わりに免許証自主返納してきてね」
と。
そりゃ~ 娘は母の為に がんばりますよ~~
「 わかった! 私が代わりにするから 元気出してね~ 」
そして ドコに行って どうすればいいのか電話で確認すると
「●●警察署に 委任状と必要なものをもって行けば すぐ出来ますよ~」
とっても簡単に手続きが済むように言われて
でも これまた片道2時間以上かかる場所にある警察署。
さぁ どうするか。
母が倒れてからこの1カ月以上
私の頭の中は
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<緊急呼び出し> <高額医療保険の申請> <介護保険の申請>
<マイナンバー> <住民票> <印鑑> <医療保険証>
<実家の掃除> <母の洗濯もの> <リハビリのスケジュール>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今まで なかったものでいっぱいになって
電車 バスに乗り継いで 病院 実家 役場 介護包括センターを 必死に飛び回る日々。。。
その中で もっとも 私をがんじがらめにしたコトバ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ご家族の方> = <娘さん>
「 えっ? ご家族は・・・ 娘さんひとりなんですか? 」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そうです。 私 ひとりです。。。
気が付けば 私の名前はもう 本名●●さんなんて関係なく
何処の手続きも すべて 娘さん。
むすめさん。
娘さんは この時点で かなり疲れていました。。。
なので 手続きが簡単に済むのであれば
後日 脱出の日にレンタカーして れんちゃんも連れて行けばいいや!
そうよ!
むすめさんの夫さん しっぽの生えたむすこさん。
みんなで行けばいいやっ!!!
途中 役場に寄ってもらったり
母の病院に 委任状もらいに行ったり
「 ひゃぁ~~ 車があれば ものすご~く 楽ちん♪ 」
必要なもの 全部そろえて 行きました。
3匹で一緒に行動してる喜び
むすめさんは ご機嫌に 警察署へ向かいます。
「 とさんとれんちゃんは 車の中でおりこ~さんに待っててね~~
かさんは ぱぱぱ~~っと済ませてくるけんね~~ 」
と
久々に 陽気なかさん に戻って 署内に入って行きました。
前置きが長くなりました。
え”っ?
ここからが 今日の日記のメインです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*これは ドラマでも作り話でもありません。
事実の会話を 忠実に記載させていただきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
必要書類を胸に抱いて
古い ふる~い警察署のドアを開けて中に入る娘さん・・・
薄暗くて どよ~~~~んとした雰囲気に ちょっと固まっていると
「 どうしましたか? 」
一人の女性警察官が出てきました。
「 あ・・・ 運転免許証の自主返納手続きは こちらで出来ますか? 」
「 あなたのですか? 」
「 いえ・・・ 私の母が緊急入院してしまったので 私が代わりに・・・」
奥から 更に二人の女性警察官出てくる。
厳しい表情で カウンター越しにじーっと じーっと3人に見られる。
もう この時点で 娘さんドキドキドキドキ
「 えっと これが・・・ 母の委任状です。
脳梗塞で倒れて本人は今入院中なので 娘の私が代わりに来ました。」
「 本当に あなたのお母さんの文字ですか? 」
へっ?
「 あ・・・文字がまだうまく書けないので サイン以外は私が代筆しています。 」
「 本当に お母さんが自主返納をするように頼んだのですか? 」
また 厳しい3人の目に見つめられながら
「 はい。 これが母に関するいろいろな書類や免許証です。。。」
「 本当に 本人は来ることができないんですね。
どこの病院に入院していますか? 」
「 あ・・・ 〇〇市にある ●●病院に入院中です。 」
3人 無言。 無表情。。
「 あなたの住所 氏名 連絡先 ここに書いてください。」
「 はい。。。」
もう なんかワカラン空気に かさん 手が震えだす。
書き終えると いちばん厳しそうな女性警官から 一言。
「 まず あなたが 本当の娘であるかも 我々は疑っています。 」
へっ??
いきなり?
「 あなたの言う お母さん が 本当に入院しているかも疑っています。 」
えっ?
「 入院先の病院が 本当にあるのかも 疑っています。 」
はぁ?
えっ? なにっ?
私
嘘つき扱い???
「 今から その病院に電話をかけて 本人と直接話しをします。 」
ええっ? ちょっと待って。
「 母は 脳梗塞で言語障害になっているから 電話で話すのは ムリだと思います。。。」
「 では 入院しているかどうかの確認をするので 病院にあなたが電話して許可を取って下さい。」
ああ・・・ いやだ。 みんな みんな疑われてる。。。
何をするにも 疑って私をみてる。。。
なんかもう 言われるがまま 病院に電話して説明してる間もじーーっと見られ
なにがなんだかワカランようになってきていたら
まさか!電話している 病院の責任者?の人まで
「 電話でそのような事をいわれましても あなたが本当の娘さんかも分かりませんし
現在 入院中の患者さんを電話に出させることは できません。」
あ・・ 切られた・・・
え”っ?
えええ”っ?
わたし・・・ 病院からも 疑われてる!?!
「 あの・・・ できない。って 切られました。。。」
「 その病院の電話番号を教えてください。そして もう一度かけて下さい。」
えっ?
へっ ?
「 あなたの携帯電話で繋がっても 我々は信じません。
もう一度かけて 許可が出たら
署からの固定電話でかけて 繋がれば 信じます。」
えええっ
えっえええええええっ
奥の部屋からは 署長の声で何か言われてるし
わたしって なに?
取り調べ受けてる
犯罪容疑者?
あ~~ も~~ なんか ごめんなさい。。。
頭はパニック状態 過呼吸になって スマホのアドレス帳開くのも手が震え
顔面蒼白 吐き気までもよおすと
「 あ。。。 ダメだ。 この人・・・ 」
って。
ええっ?
ダメ? って
「 ちょっとすみません。。 ト トイレに行ってもいいですか? 」
なんか分からずに 罪を認めてしまいそうな自分をリセットしようと
警察署の奥~~~の方にあるトイレに行こうとすると
若い男性の警察官が走ってきて
「 ちょっと あなた ドコに行くんですかっ? 」
って・・・
「 ドコって・・・ お手洗い。。です 」
わぁ・・入口で 見張られてるし。。。
なんか なんか も~~
なんか
ごめんなさい。。。
トイレの小窓から 逃げ出したい気持ちをこらえて
なんか 捕まってしまった犯人みたいに元の場所に戻ると・・・
「 はやく 電話して下さい。 」
かけてもまた疑われて 切られるかもしれんのに
おどおどしながら かけて 現状を説明していると
病院側 「 こんな風に電話をかけてこられても 困ります。
こういった件で 患者さんと取り次ぐ事はできませんし
あなたが 本当の娘さんかどうか 分かりませんからっ 」
そんな 強い口調で
迷惑電話の常習犯みたいに 言わなくても・・・
その時です!
だま~~~~~って見ていた3人の一人が 電話をぱっととって
ものすごく 凄みのある 強い口調で
「 ●●署の者です。 今 ●●●●さんの娘さんが こちらの署に来ていまして
本当に ●●●●さんがそちらの病院に入院しているのか 確認の電話です。
こちらの要望に ご協力願います。」
そう言って また 私に電話を返す。
「 あ・・・ すみません。 そういうことで 母と直接話が出来るように
できますでしょうか。。。」
すると さっきと同じ人と思えない口調で
「 わかりました! では リハビリ室に繋がるようにして
そちらで直接 お母さまとお話しできるようにします!! 」
・・・・・疑いが 晴れた瞬間でした。
そして 一番厳しい口調の女性警官が 固定電話から電話をかける。
まだ コトバもうまく出ないのに・・・
会話もまだ ゆっくり理解させながら話さないと 伝わらないのに・・・
母は この 厳しい口調の電話に びっくり!するんやないか
電話口まで 出てこれるのか? 心配で 心配で・・・
じ~~っと 会話の内容を聞いていました。
あっ
今 母が電話に出てる!
淡々と 大きな声で ゆっくり はっきり 強く質問されて
なんとか 答えてくれてるようだ!!!
よかった。。。
ちゃんと コトバになって 答えてくれてるんだ!!!
もうなんだか
涙が ぶわぁ~~~~~って出ました。
なんかもう
お母ちゃん
こんな大変なときに
娘 捕まっちゃって ごめんなさい。。。
なんか
なんか・・・
ごめんなさい。
疑い晴れた喜びなのか?
取り調べが済んで 釈放されるような喜びなのか
ほんとに ワカランけど ほっとした瞬間でした。
そして やっと本題? の 免許証自主返納。
お母さんの大切な大切な免許証に
パチン。
二つの穴が開けられました。
ああ・・
おわった。
この 二つの穴 が開くまでに
どれだけ疑われて・・・
どのくらいの時間が過ぎたのかも
なんか
ワカランまま
娘さん。
出所。
どれだけ待っててくれたのか
日も暮れてかけて 夕陽に染まってる車に戻ると
ボロ雑巾みたいにくたびれ果ててる私に
むすこちゃんも とさんも びっくり!
ど どげんしたとでしか?
かさんは・・
こんなにがんばってるのに・・・
一生懸命 真面目に生きてきたのに・・・
犯人扱いされて
挙句
「 ダメだ。 この人・・・ 」
って
え~~ん
え~~~~~ん
かさん。。。
ダメ人間ですわ~~~
お~~ よちよち
ボクの 肩で思いっきり 泣くといいでし。
お~~ よちよち
え~~~~ん
え~~~~~~ん
まさかの 想定外の展開に
娘さんの頭の中は
良いことしたのか 悪い事したのかも分からず
ただ
この 言葉だけが
今も重~~く 心に突き刺さってます。
「あ・・・ ダメだ。 この人・・・」
って・・
もうちょっと やんわり言ってほしかった。。。
ダメよ~~~
だめ ダメっ
はぁ~~~~
やっと や~~~~っと 書けました。
最後に
免許証の自主返納。
本人が行けば 誰も疑われることなく 傷つくこともなく
ダメ人間にされることなく
あっという間に終わると思います!
なが~~い文に おつきあい ありがとうございました。
by mamaleon
| 2018-10-10 15:36
| レオンとかさんの事件簿
|
Comments(0)